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【嘉徳集落】奄美大島の秘境の地を散策!懐かしい風景にタイムスリップ!

奄美大島の南部、瀬戸内町の東側に、奥深い山々に囲まれ、母なる大自然にそっと抱かれているように暮らしている集落(シマ)があります。

嘉徳(かとく)集落。

嘉徳への山道は、舗装されているとはいえ、幾度の山を登ったり、下ったり。

たどり着くまでには、なかなか険しい道のりが続きます。

そこはまさに奄美の秘境。

人工物を施していない、自然がありのままに生きているビーチは奄美でも嘉徳集落だけ。

また、シマ唄「嘉徳なべ加那節」の舞台となっている、嘉徳集落。

自然の中の自然集落。シマの宝が詰まった「嘉徳集落」をご紹介します。

山あり谷あり、人生のような道のり

名瀬市街地から国道58号線を瀬戸内町方面へ走らせること約1時間。

嘉徳集落への案内板がありますので右へ左折し、山道を登っていきます。

思わず・・・この先に集落なんてほんとにあるの?・・・と不安になってしまいますが、安心してください。勇気を持って前進!前進!!

しばらく車を走らせていると、・・ん?・・・・

コロコロした黒い丸い塊を発見しました。

これは、奄美大島の天然記念物、アマミノクロウサギの糞です。

周りを見渡してみると、奄美でしか見られないユニークなシマ標識が。

これも奄美ならではのシマ旅の面白さですね~♪

山道は動植物たちの住処と隣り合わせです。

よ~り、よ~り思いやりをもって走行しましょう。

耳を澄ましてみてください・・・鳥の鳴き声が聴こえます。

もしかしたら、奄美諸島にしか生息していない「ルリカケス」かもしれません。

しばらく進むと案内板が見えてきました。嘉徳集落への入り口です。

ここを左折します。

一際目立つ、この看板は・・・?小さな集落に美術館?気になりますね~。

いよいよこの道から、本格的な山道へとなっていきます。

山道は奥深く、山あり谷あり・・・くねくね道、カーブも急です。

対向するのが難しい道もありますので、焦らずよ~りよ~り(ゆっくり、ゆっくり)進んでいきましょう。

おお~!すごい・・・山々。山の神の息吹が聞こえてくるようです。

わぁ~綺麗!!

山の切れ間から一望できる美しい絶景!!

つい景色に気を取られてしまいます・・・。

対向車、急カーブに気をつけながら、斜面も急なのでよ~りよ~り。

おぉ!!ジュラシックパークを連想させるヒカゲヘゴの群生です。

なにか出てきそうですねぇ・・・。

川が見えてきました、嘉徳集落までもう少しです。

最初の嘉徳入り口の案内板から車で約20分。

こちらが嘉徳集落の入り口です。

小さな集落ですので、車で走るのは危険&もったいない!

※レジャー車両は集落への侵入は禁止されています。

右側の空き地に車を止め、集落を歩いてみることにしました。

穏やかな風が集落を吹き抜け、蝶々が舞う、静かな集落です。

どこか懐かしく、私たちの古い記憶が知っているような・・・。

目を閉じれば、三味線の音が聴こえてくるようです。

どこか懐かしい心安らぐ、不思議な美術館

集落の中を散策していると山道途中で見つけた美術館の案内板を見つけました。

「カトク美術館」早速行ってみましょう!

2014年にオープンしたという、廃校になった小学校を活用した美術館。

小学校が美術館に生まれ変わるなんて、おもしろい!

学校なので、もちろん校舎があり校庭もあります。

この校舎が美術館となっているようです。

どこか時空を超えてタイムスリップしてしまいそう。

誘われるように・・「辺ぴで静かで小さな美術館」の中へ・・・。

教室の壁を取り外し、一室にしたメインギャラリー。

様々な本格的な現代アートが展示されていました。

館内のあちらこちらに、素晴らしいシマ格言がちらほら。

思わずフフッと笑ってしまう。シマっちゅにもたまらない美術館であります。

訪れた旅人たちの足跡ノート。あなたもぜひ旅の足跡を残してみて。

校庭にはおおきなアカギの木や石窯小屋が。

美術館の隣の校舎は立ち入り禁止のようで「創作空間 ムンユスィ」となっています。

どうやらアトリエのようです。

ちなみにムンユスィとは、シマ言葉で、「ものを教える」という意味。

美術館の入場は無料。

また開館も年中無休。いつ行っても空いているようです。

館内は、様々なアートが隅々まで展示されていてとても充実していました。

なにより、訪れた旅人の心を癒すような、心に寄り添うような、ふらっとまた来たくなります。

そんな、心安らぐ不思議な美術館でした。

わきゃシマの唄、「嘉徳なべ加那節」

奄美の歴史や文化を語る際には欠かせないのが“シマ唄”。

なぜならシマ唄の中に、奄美の歴史や当時の暮らしぶり、先人たちの“想い”や“魂”を宿しているからです。

祝い唄、恋唄、踊り唄、労働唄、教訓唄、神様や自然に捧ぐ唄・・・様々あります

その時代、時代を奄美の人々は唄にして残してきたのです。

シマ唄は、奄美の人たちの生活の一部。

数多くあるシマ唄の中でも、ポピュラーで有名な曲「嘉徳なべ加那節」。

タイトル名のとおり、ここ嘉徳集落が舞台のシマ唄。

嘉徳には、この唄の中に登場する「なべ加那」の立派なお墓が存在しています。

なべ加那は神高い、神を拝む美しい神人だったとか。

この唄の中にも当時の暮らしぶりやシマの人々の想いをうかがえるような歌詞があります。

ある唄者は語っています。

「この唄は、グィン(裏声と地声)を駆使した、上がったり下がったり、唄うのがとても難しい曲。それはまさに、嘉徳へ行く道のりのよう・・・。昔は今よりもそれはそれは険しい道のりだった。昔の人たちは楽譜もなく楽器もない。口伝で語り継ぎ、後世へと紡いでいったんだよ。」

最後にその唄者の方は「奄美の歴史を知りたければ、シマ唄をたくさん聴いてごらん。」

と静かにお話ししてくれました。

 

シマ唄の中に集落(シマ)があります。

わきゃシマ(私たちの集落)の大切なシマ唄。

 

このように奄美にはそれぞれの集落(シマ)にシマ唄が存在しているのです。

奄美最後の「ジュラシック・ビーチ」

2002年、この嘉徳ビーチに、恐竜時代からその姿を変えていないという“世界最古のウミガメ”「オサガメ」が上陸。

その地がこの嘉徳ビーチ。

日本で唯一この浜だけです。

 

その他、世界的にも絶滅危惧されているアカウミガメやアオウミガメ、リュウキュウアユが産卵のためにこの地へやってきます。

嘉徳のビーチは奄美最後の「ジュラシック・ビーチ」とも呼ばれているのです。

山・川・海が一体化しており、手つかずの大自然がありのままに生きているのは奄美でも嘉徳ビーチだけ。

自然の生態系を活かしたアダンの防波堤。

自然を破壊するのではなく、自然を生かした環境保護。

嘉徳のビーチに嘉徳を愛する人々の知恵と想いがたくさんつまっていました。

まとめ:シマの財産がつまった「嘉徳集落」

いかがでしたか?嘉徳集落。

実は他にも、ガイドなしではたどり着けない神秘の滝や、約4000年前の縄文時代の遺跡発掘の地など、まだまだ紹介しきれていないことがたくさんあります。

観光スポットを巡るシマ旅も、もちろん最高ですが、このように集落に入ることでまた違った角度から奄美を存分に堪能することができ、とても面白いですよ。

 

奄美には数多くの集落(シマ)があります。

そして、シマそれぞれに伝えられている伝説や伝統、そこにしかない自然があります。

 

シマのすばらしさを説明するには言葉だけではどうしても伝えきれない!

ぜひ足を運んでいただき、全身で味わっていただきたく願っております。

 

嘉徳集落にぜひ行ってみてくださいね~♪

行き方・・・・

名瀬市街地から嘉徳集落まで車で約1時間

瀬戸内町から嘉徳集落まで約30分

奄美空港から嘉徳集落まで約1時間40分

バス 瀬戸内町 瀬戸内海浜バス「節子・嘉徳行き」に乗車

 

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カトク美術館 「辺ぴで静かで小さな美術館」

住所:〒894-1515 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字嘉徳422

年中無休・入場無料

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フォトライター:柿岡

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