【5G smart Hub】HTCが5G対応のスマホでなくHubを先に開発した理由とは

どうもー奄野郎(@zrAjq0hJHkqJqll)です!


2019年3月台湾のスマホ、モバイル関連機器メーカーHTCが、5G通信対応のスマートハブ「5G Hub」のWebページの開設を行いました。


発売日は明確に決定はされておりませんが、実機は完成しているようです。





今回はHTC製、5G通信対応スマートハブ「5G Hub」についてわかりやすくご紹介させていただきます。



HTCとは?



HTCとは1997年設立の台湾を拠点にするスマートフォン、モバイル関連機器メーカーです。


HTCに名称変更する前は、High Tech Computer Corporation(ハイ・テック・コンピューター・コーポレーション)と呼ばれていました。


創業者で現会長は、王雪紅(中国語名)(Cher Wang、シェール・ワン)という女性です。


事業のスタートは「Palm」や「HP」のiPAQの製造受注から事業を拡大していきました。


その後、Windows Mobile端末を日本で展開、2008年には世界初のAndroid端末HTC Dreamを発売、Android端末の普及に伴い業績を伸ばしていきます。


最も業績が良かったのが2010年で、スマホの販売メーカーとしては世界第4位を獲得、地元台湾でも第2位の企業になります。


それ以後は、アップルやサムスンとの激闘から販売不振になります。


2017年3月には中国本土の工場を売却、同年9月にはGoogleがHTCのPixel開発チームを11億ドルで買収します。


工場は売却しましたが手持ちの資金は増えており、現在もスマホや関連機器を製造しています。


一見、業績不振な企業に見えますが実は「4G」関連の事業の売却を完了しており、現在全ての技術を「5G」関連に注力しています。

スポンサーリンク

スマートハブについて



近頃は、スマートフォンやスマートスピーカーなど「スマート〇〇」というものが発売されています。


ちなみに、スマートフォンとはインターネットと接続可能な電話機、スマートスピーカーとはAI(人工知能)搭載で人との受け答えができるスピーカーのことです。


では、スマートハブとは一体どんなものなのでしょうか。

電気機器におけるハブの意味



一般的に電気機器でいうところの「ハブ」とは「たこ足配線ができるコンセント」のことを意味します。


差し込み口が4~6個ほどついているコンセントのことです。


電気機器で「ハブ」が1台あれば、コンセントからパソコン、プリンター、照明、スマホの充電器、ディスプレイなどいくつもの機器を分岐できます。

スマートスピーカーとスマートホームハブ機能は別



最近スマートスピーカーに話しかけて、照明をつけたり、テレビをつけたりしているシーンをご覧になった経験があると思います。


この時、人と受け答えをしているスマートスピーカー自体が、家電の操作をしているわけではありません。


スマートスピーカーに搭載されている「スマートホームハブ機能」というものが、スマートスピーカーからの指示を受けて家電のオンオフをしています。


つまり「スマートハブ」自体の仕事というのは、人やスマートスピーカーからの指示を受け家電の操作をすることが仕事です。


この時、一般的な話としてスマートスピーカーとスマートハブは無線で接続されており、スマートハブと家電は有線接続されています。


スマートハブと呼ばれている理由は、無線でスマートスピーカーと接続できるから、スマートハブと呼ばれているだけです。


実際、スマートハブ本体の機能は家電のたこ足コンセントと何ら機能はかわりません。

スポンサーリンク

無線で繋がるにはスマート家電(IoT対応)の必要がある



一般的なイメージでは、スマートスピーカーからの無線での指示でテレビをつけたり、ネットとつながったりと、自由自在にできそうなイメージですが現在はまだできません。


スマートスピーカーと家電が無線でつながるには、相手の家電が「スマート家電(IoT対応)」になっている必要があります。


現在の段階では、スマートスピーカーもスマートハブも有線でつなぐことは可能ですが、無線ではつなぐことはできません。


一部はBluetoothでつながりますが「スマート家電(IoT対応)」とは全く別のものです。

HTCは5G対応スマホでなく5G対応Hubをなぜ先に開発したのか



2019年の目玉は間違いなく「5G対応デバイス」です。


2019年2月に行われたMWC(モバイル・ワールド・コングレス)では、ほぼこのキーワードが話題の中心でした。


MWCとは、毎年2月に行われるスマホの見本市です。


HTCに限らず、世界中のスマホメーカーは「4G」で出来ることは全てやりつくしています。


しばらくは「折り畳みスマホ」なども話題になるでしょうが、ひとたび自国で「5G」サービスがスタートすれば一気に「5G」に流れが変わることが予想されます。


どのメーカーも「4G」は過去の技術として、完全に「5G」にシフトチェンジすることでしょう。


今回、HTCが「5G対応スマホ」よりも先に「5G対応スマートハブ」を発表した理由は「5G」の電波の弱さに関係があります。


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2019年4月3日にアメリカ・Verizon社が急遽「5G」サービスを開始、同日、深夜韓国はスマホショップの営業が終わっている時間にもかかわらず、深夜に強引に「5G」サービスを開始しました。


韓国の場合、一瞬「5G」はつながりましたがすぐにダウンします。


その理由は「5G」が障害物がない状態で200mほどしか飛ばず、人などの障害物がいると遮られて電波が飛ばないからです。


おそらく、この点をHTCは熟知しており「5G対応スマホ」よりも先に「5G対応スマートハブ」などの無線ルータを開発して、電波を遠くに飛ばすことを優先したのではないかと思われます。


実は電波は「5G」に限らず飛ばないのです。


首都圏一都三県を「5G」の圏内にするだけでも「数十万規模の5G基地局」が設置されないと「5Gサービス」はつながらないのです。


しかも、これだけやっても実際に使えるのはせいぜい数十メートル程度しか実用としては使えないレベルなのです。


理論では「5G」は驚異的な通信速度を持っているのですが、それを実現するには莫大なインフラコストがかかるという別の一面もあるのです。

まとめ



今回はHTC製、5G通信対応スマートハブ「5G Hub」についてご紹介させていただきました。


HTC自体、今後「5G対応スマホ」よりも「5G対応スマートハブ」や「5G対応無線ルータ」などの開発に注力していくでしょう。


「5G対応スマホ」の販売台数競争への参加は非常にコストがかかり過ぎで、一歩間違えるとあっという間に転落してしまいます。


HTCは「5G対応スマートハブ」や「5G対応無線ルータ」などのようにモバイル関連機器の分野で生き残りをかけていくのではないでしょうか。